ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「大和の部屋、こっちね」
あたしは、使っていなかった1部屋のほうを指差しながら、大和を部屋へと案内する。
お父さんが借りてくれたマンションのこの家は、2LDKで、1人で暮らすには十分過ぎる広さだから、人が1人増えたくらいどうってことはないんだけど……
同居人が、大和っていうのがちょっと…ね。いや、だいぶ不満。
仕方ないけどさぁ……。
「ねぇ、大和!あたしの部屋には何があっても、ぜっったいに勝手に入って来ないでよね!?」
「はぁ?分かってるよ。つーか別に俺、お前の部屋とか、これっぽっちも興味ねぇから」
「あっそ。それならいいけど」