ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「おい、バカ結菜。俺がいつ、お前のお母さんになったんだ?俺は、お前のお母さんじゃねーぞ?寝言は、寝て言え!」
そうだった……。昨日から、この性悪男と一緒に住むことになったんだった。
しかも性悪男が実は、幼い頃あたしが大嫌いだった幼なじみの大和だったんだよね。
ああ……この同居は、やっぱり夢じゃなかったんだ。いっそのこと、本当に夢なら良かったのに……。
「ほら、朝飯できたから。お前、早く着替えてこいよ」
はっ!そうだ!あたし、まだパジャマ姿のままだったんだ。
大和に言われて、あたしは制服に着替えるために、慌てて自分の部屋へと戻った。