ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「もう!忘れちゃうとか、結菜らしいなぁ」
あたしの背中を、バシッと軽く叩いてくる莉央。
「忘れちゃったら、仕方ないよね」
真凛ちゃんも、なんとか分かってくれたみたいだ。
キーンコーンカーンコーン……
そんなとき、朝のホームルーム開始を告げるチャイムが鳴り、「皆、席に着けよー」と担任の先生が教室へとやって来た。
「それじゃあ、またあとでね」
そう言って、2人が自分の席へと戻って行く。
はぁ、何とかごまかせたみたいで、良かった。