ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
あれからあたしと莉央と真凛ちゃんは、学校の近くのファミレスで軽くお昼を済ませたあと、親睦会の行われるカラオケ店へとやって来た。
クラスのみんながいる部屋へと3人で行くと、日高くんはもう来ていた。
部屋に入ってくるあたしに気がついたのか、日高くんはあたしを見て、
「よっ!柏木」と、片手をあげて笑顔でそう言ってくれた。
きゃ〜!日高くんの笑顔、キラッキラで眩しいです。
それに日高くん、高校に入学してまだ2日だけど、ちゃんとあたしの顔と名前、覚えてくれてるんだ。
それは多分、昨日の入学式の朝にあたしが校門の前で思いきり転んだっていうのがあるからかもしれないけど……
理由はどうであれ、やっぱり気になる男の子に、自分のことを覚えてもらえている上に、こうして声までかけてもらえるのは、素直に嬉しいなぁ。