ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
「ねぇ、大和。さっきの何?あたしが具合悪いとか、みんなに嘘言って……
一体どういうつもり!?」
「うるせーな。ごちゃごちゃ言ってないで、お前は黙って俺について来ればいいんだよ!」
カラオケ店を出て、あたしは大和と2人で、オレンジ色に染まる街中を歩く。
あたしの手首は、さっきからずーっと大和に掴まれたままで。
だんだん手首が痛くなってきた……。
「ちょっと、大和!いい加減、手離してくれない!?」
「は?離してなんかやんねぇよ。
……結菜は可愛いから、街中を1人で歩いてて、またさっきみたいにナンパでもされたら、嫌だからな。
ったく……少しは自分が可愛いってこと、自覚しろよ。バカ」