ルーム★シェア〜大嫌いなアイツと同居中〜
そして、数分後。
うぅ……カゴに野菜とか、いつもお風呂あがりに習慣で飲む牛乳とか色々と入れてたら、だんだんカゴが重たくなって、片手で持つのがしんどくなってきた。
こんなことなら、最初からカートを使えば良かったかも……。
「おい、結菜。その買い物カゴ貸せよ」
「え?」
後ろから大和の声が聞こえて、あたしがそちらを振り向くと……
「これは、俺が持ってやるから」
そう言うなり、大和はあたしが持っていた買い物カゴを、無理やり奪い取った。