BEAST POLICEⅡ
そんな事よりも、自分達の身を守る事の方が優先だ。

クリスはグロック17の残弾数を確認する。

弾倉内に5発、予備が34発。

しかし痛覚が鈍くなっている中毒者相手に、これだけで事足りるかどうか。

「進藤、お前残弾は?」

「は、89式小銃の5.56ミリ弾が全部で25発です…」

動揺を隠し切れない表情で進藤が言う。

こちらも残弾はそう多くはない。

早いうちに倉本達と合流し、山中を脱出するのが得策だった。

「よし」

クリスは先頭を歩き出す。

「速やかに倉本達と合流しよう」

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