BEAST POLICEⅡ
「中毒者が銃を持っているなんて」

進藤の狼狽は激しくなる。

中毒者達は、咬みつきか、せいぜい刃物や鈍器による攻撃しかしてこない。

そうタカを括っていたのだろう。

だが、ここは山奥にある廃村だ。

村が栄えていた頃は、林業の他に猟銃による狩りなども行っていたのかもしれない。

そういった猟銃が残っていたとしたら…中毒者がそれを使用したとしてもおかしくはない。

「戦前戦後を通じて日本の猟銃の代名詞的な存在があるんだろう?…確か村田銃だったか」

アメリカ人らしからぬ知識を披露するクリス。

< 196 / 305 >

この作品をシェア

pagetop