BEAST POLICEⅡ
「美奈さん」

倉本は美奈の方を見る。

「環さんを、病院に搬送するように手配しておく。君は彼女に付き添ってやってくれ」

「わかったわ」

頷く美奈。

「すまない、医師とはいえ、民間人の君を何度も危険に巻き込む事になってしまった」

詫びる倉本だったが。

「あら、好きで首突っ込んだんだもの、謝られる筋合いはないわ」

美奈はあっけらかんと答える。

どこまでも気丈な娘だった。

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