BEAST POLICEⅡ
火力では14Kに分があるものの、射撃の精度では、正規の訓練を受けた警察の方が優れていた。

少しずつ距離を詰めつつ、精密な射撃で成員達を制圧していく倉本達。

「使用做著什麼,手榴彈(何をやっている、手榴弾を使え)」

葛が叫ぶ。

彼の指示で成員が投げつけてきたのは、手榴弾だった。

コンテナ犇めく甲板で、爆発が起きる!

「何しやがる!船ごと沈むぞ!」

考えられない暴挙に巽が叫ぶ。

犯罪組織が、軍隊並みに手榴弾を所持している事もさる事ながら、この狭い空間で手榴弾を使うという自殺行為に、警察は狂気を感じた。

完璧にイカレている。

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