BEAST POLICEⅡ
手榴弾の爆発によって、貨物船の一部から出火。

炎と黒煙が、警察と14K双方を襲う。

「倉本さん、長居は出来ないぜ。早くケリをつけないと」

ライフルに弾丸を込めながら巽が言う。

しかし14Kの成員達に、怯む気配は全くない。

葛の言っていた通り、逮捕されるくらいならばここで死ぬ事を望んでいるのか。

「命令してくれ、倉本さん」

巽が倉本の顔を見た。

「俺達はアンタが命令してくれれば、いつでも突っ込む準備は出来ている」

クリスも巽の言葉に続く。

「……お前達、覚悟はあるか」

倉本は二人を見る。

「死ぬ覚悟じゃない、連中を制圧して、死なずに生きて帰る覚悟だ…死ぬ気で突っ込むなら連れて行かん。この場に残れ」

「……!」

その言葉に、巽とクリスは頭を殴られたような思いだった。

「無様を晒してでも生き残る気があるのなら…自分について来い!」

ポンプアクションでショットガンにスラッグ弾を装填し、倉本はコンテナの陰から飛び出した!

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