辛口な君は苦手です
結局神崎にうちまで送ってもらうことになった。
少しの間沈黙が流れる
「そーいやお前さ、室戸と仲良いのか…?」
「え?普段はそんなに話さないけど、
今日体育祭の練習の時に話しただけだよ。」
「ふーん」
自分から聞いたのに興味なさそうな返事。
「なんで?」
「別に、」
神崎の質問を不思議に思いながら歩く。
なに考えてるんだろ…。
気がついたら私の家の前まで来ていた。
「あ!私の家、ここなんだ。
送ってくれてありがとう」
「あぁ。
……お前、あまり室戸と関わるなよ」
少し曇った表情で言われる。
…室戸くんと何かあったのかな?
「え?なんで」
「いいから。じゃあな」