辛口な君は苦手です

神崎と彼女と私と彼






「おはよう!植竹ちゃん♪」



神崎とショコラ屋さんに行った日から数週間。





「おはよう室戸くん!」




私は神崎に言われた事をあまり気にせず普通に室戸くんと話をしていた。






3日前にした席替えで隣になった室戸くんと私。

席が隣だと不思議と沢山話すようになり、
いつの間にかクラスで一番話しやすい男の子になっていた。




室戸くんの周りには常に誰かがいる。
隣の席ってことで、私も普段あまり話さなかったクラスメイトとも仲良くなれた。



「植竹さんてほんと甘いもの好きなんだね!」




いつも室戸くんと一緒にいる小林くんに話しかけられる。



「うん!甘いもの食べるとほわーんって幸せな気分になれるの♪」




「植竹ちゃん、ほんと幸せそう!


…そーゆーところ、すごく可愛い。」




爽やかスマイルで言われ、照れてしまう。




「そ、そんなことないよ。」




「植竹さん他クラスの男子からも人気なんだよ?
ふわふわ女の子らしくて可愛いって」




小林くんにも言われて顔が赤くなってしまった。




「あははっ!植竹ちゃん照れすぎ!」




そう言って頭をポンポンする室戸くん。



そんなことをされたことのない私は
ドキドキが止まらない。



…この席、心臓に悪いかも



< 36 / 100 >

この作品をシェア

pagetop