辛口な君は苦手です


校門を出る時、ふと前をみると見覚えのあるシルエット。背が高くて少しいかつくて制服を着崩してる彼。



同じクラスの人たちだろうか。
男女で固まって話をしている。




「神崎…。」



「優衣ちゃん?どうかした?」



櫂くんから声を掛けられて、ボソッと呟いてしまったことに気づく。




「う、ううん!なんでもないよ。」



「ならいいけど。
いや〜、今日の授業さ…」




櫂くんと話しているとき、ふと神崎グループの話が聞こえてきた




「竜哉くん〜、今日暇でしょ?
一緒にカラオケ行こーよ〜♡」



「カラオケ好きじゃねぇんだよなー」



「えー?じゃあ買い物付き合って?」



「麗奈、ぜってー長いから嫌だ 笑」



「おい〜、竜哉行ってやれよ〜!
麗奈ちゃんお前と行きたいってよ!」





…やっぱ、仲良いんだな、神崎とあの子。


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