辛口な君は苦手です
ドキドキ…
いよいよ、私の順番がやってきた。
パンっ!という合図で一斉に走り出す。
スタートダッシュが良かったのか私の前には誰もいない。
あと少しでお題の紙が掴める…!
そう思った瞬間視界が反転しその少し後にくる痛み。
転んだことを理解するのに時間はかからなかった。
慌てて起き上がり辺りを見回すと前の方を走っている人達。
泣きたい気持ちをこらえ、走り出す。
足首に痛みがはしったけれど、気にしている場合ではない。