辛口な君は苦手です



「お前、転けんなって言っただろーが。」




「だって!わけのわからないまま…」




ハア、とため息をついて私を見下ろす神崎は少し呆れたように笑った。




「そんなんだから、俺が見てねーとダメなんだよ。

目離せねぇじゃん…」






「え…」




俯いていた顔を上げると私を見つめている真剣な瞳。





「これからも、何かあったら、真っ先に俺の所に走ってこい。」





神崎はそう言って私の顎を少し持ち上げ触れるだけのキスをした。

< 87 / 100 >

この作品をシェア

pagetop