禁断の果実【短編】
《お前の目の前にいるではないか》




「目の・・・前?」




《そうだ、お前の目の前にあるその樹だ》




何言って・・・




《嘘ではない》




「嘘、嘘、嘘ぉ――――!!!」




私は頭を抱え込んだ。





「ねぇ、美冬嘘って言ってよ!!いつもみたいに笑わせてよ!!!美冬ぅ―――――!!!!」




私は泣き崩れていた。





その光景を神はニヤニヤと笑いながら見ていた事も知らず・・・
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