強き少女～永久に～

ベチャ

グチャ

ピチャッピチャッ

「ヒャーヒャァッヒャァッヒャァッ」


警報！
》△◇市□▽町に【ノア】出現、近隣の住民は直ちにシェルターに避難を。
【クロス】部隊は【ノア】の迎撃に！急いで下さい！


「キャー」


「まだ死にたくない」


「助けてくれぇー！」

逃げ遅れた人たちが泣き叫んでいた。


「俺、死ぬのかな、死にたくないよ。クソッ！、動けねぇ」

少年に【ノア】が爪で刺そうとして死を覚悟したとき凛とした、でも、どこか幼い声がした。


『我は、暁、赤に染まりし者！赤き【クロス】よ我の力になれ！彼の者を護りし盾になれ！』

ピカッ

俺は暖かい光りに包まれた。

現れたのはまだ十にも満たないだろう俺と同い年位の小さな少女だった。

少女は大きな声で

『皆さん！此処から近くのシェルターへ避難を！【クロス】部隊隊員の指示に従い此処から離れて下さい！』

『アレン！ゼロ！キラ！ヨウ！皆さんの避難を！早く！』

「お嬢ちゃん！お嬢ちゃんも逃げないと！」