*生徒会の君と甘い文化祭*



「クレープのフルーツが足りないので材料費が欲しいんだけど」




「焼きそば作るのに鉄板が足りなから増やしてくんない?」




「カフェやるのに椅子がたらないの。もうちょっと増やせないないかな?」




などなど・・・。




「疲れますね。今回の文化祭」




全部聞き終わった後あたしと望先輩は空き教室ですべてのお店を回り要望をまとめてく。




「でも、江ノ沢さんと一緒でよかったよ」




「えっ?」




突然言葉を発した望先輩に驚いてしまった。




あたしと一緒で良かった・・・?




あたしが見つめてると望先輩もあたしのことを見つめてきた。




その瞳に視線が外せなくなり、胸がドクッと波打つ。




「本当に一生懸命みんなのために動いてくれるし、俺が大変な時いつも手伝ってくれんじゃん」




「そんなっ!」




望先輩なんてあたしより何倍も完璧な人なのに・・・。




「あたしは望先輩がいなかったらこの責任者なんかできなかったと思います。望先輩のおかげで今回の文化祭があると思うし、本当に尊敬します」

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