*生徒会の君と甘い文化祭*
第10章
悲しい別れ、離れない想い
「どうしたんだ?聞いてほしいことがあるなんて珍しいじゃん」
いつもの優しくて、かっこいい悠斗。
今日は別れを告げるためわざわざ文化祭の準備の後に呼び出した。
もちろん、いつもの場所に。
「・・・どうした?」
うつむいたまま黙ってるあたしの顔覗いてくる。
その整った顔立ちに胸が高鳴る。
ダメなんだよ、これじゃ。
これじゃ、悠斗が幸せになんてなれないんだから。