*生徒会の君と甘い文化祭*
「・・・それは、本心なのか?」
あたしの瞳を捉えて離さない悠斗の瞳。
その瞳にはあたしのついた嘘まで全部バレてしまいそうで、すうっと目線をずらす。
「・・・うん。そうだよ。
だから、ここで会うのは最後。
あたしも必要以上に話しかけたりしないから、んじゃね。・・悠斗」
何も気にしてないようなふりをしながら手のひらをひらひらふりながらその場から逃げるように歩き出す。
「・・・ごめんね、悠斗」
ポツリと小さく呟いた。
もう、笑った顔もクールな顔も照れた顔も全部、・・・全部。
「・・・見れないんだ」
その瞬間ブワァッと涙の雨が溢れ出す。
泣かないようにしようって思ってたんだけどな・・・。
そんなこと心で呟いても体は正直だ。
泣きたくなくてもどんどん涙が溢れ出す
。
「・・・ひっく、ゆっ、うと・・
大っ、好きっ・・・」
もうあなたには伝えることのできない言葉をあたしはポツリと呟いた。