*生徒会の君と甘い文化祭*



あんな振り方したのに、今更どうすればいいのかなんてわかんない。




でも、行きたいって思う気持ちがあたしの動きを止めてくれない。




走って、走ってだんだん見えてくる保健室のプレート。




「・・ここまで来たけど。どうしよ」




保健室の目の前であたしの足が止まる。




ふぅ、と息を吐いてガラッとドアを開ける。




中に入ると消毒液のにおいがかすかに漂う。




キョロキョロと見渡すと奥にカーテンで仕切られた所がある。

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