*生徒会の君と甘い文化祭*
「・・・えっ・・」
あたしの驚いた声は小さく響いた。
「・・・俺にしてみない?」
あたしと向き合うように立ち、目線を合わせてくる。
その目から視線が外せなくなる。
「俺だったら、そんな悲しい思いさせないし、優しくする。
・・・だから、俺にしない?」
いきなり過ぎて言葉を失う。
完全に脳がストップしたみたいで一瞬周りが霞んで見えた。
「・・・あっ、その・・」
望先輩があたしの頬をまた触ってきたことではっと気がつく。
「望先輩・・冗談ですよね・・・?」
あたしが少し笑いながら問いかけると真剣な顔をして
「冗談じゃない。本気だよ」
と返された。