*生徒会の君と甘い文化祭*



「・・・えっ・・」



あたしの驚いた声は小さく響いた。




「・・・俺にしてみない?」




あたしと向き合うように立ち、目線を合わせてくる。




その目から視線が外せなくなる。




「俺だったら、そんな悲しい思いさせないし、優しくする。

・・・だから、俺にしない?」




いきなり過ぎて言葉を失う。




完全に脳がストップしたみたいで一瞬周りが霞んで見えた。




「・・・あっ、その・・」




望先輩があたしの頬をまた触ってきたことではっと気がつく。




「望先輩・・冗談ですよね・・・?」




あたしが少し笑いながら問いかけると真剣な顔をして




「冗談じゃない。本気だよ」




と返された。


< 233 / 281 >

この作品をシェア

pagetop