*生徒会の君と甘い文化祭*
「いっつもそうだよね・・。
初ちゃんって本当にずるい・・」
そう言うとすっと視線を逸らした。
どうゆうこと?
あたしの頭はこの状況についていけない。
桃にあたしの思いが伝わったの?
「このまま初ちゃんが桃の言いなりになってくれるって思ったのに、やっぱりそうは行かなかった・・・。
桃の負けだよ、初ちゃん・・。
いままでありがとね・・・」
寂しそうに笑いながら、その場を去っていく桃。
「桃!待って!」
追いかけようとしたところを悠斗に止められる。
「今はそっとしとけよ・・」
そう言われ、仕方なく追いかけるのをやめた。
遠くに見える桃の背中は泣いてるように見えたんだ・・・。