*生徒会の君と甘い文化祭*
「うぅ、寒い・・」
思わず、ぶるっと身震いをしてしまう。
こんなことならカーディガン持って来るんだった・・。
そう思いながら体をさすってるとふわぁと包み込まれた。
「えっ!?悠斗、なにして!」
「何って、寒いんだろ?こうしてれば、少しはあったかいだろ」
あたしのことを後ろから抱きしめて、悠斗の股の間にすとんっと座る。
あったかいちゃ、あったかいんだけど・・・こんなことされたら、心臓爆発ちゃうよ!
周りには人もいなくて少しだけ安心する。
ドキドキと加速する心臓。
そんなことなってるとはわかっていないのか、悠斗はまたギュッと抱きしめてくる。
・・・でも、落ち着くな・・この場所。
悠斗にちょっとだけ寄りかかりながら、
空を見上げた。
「・・・・桃。今なにしてるんだろ」
ボソッとつぶやいた言葉をに悠斗が反応する。
「まさか、転校するとはな・・」
悠斗も同じように空を見上げていた。