*生徒会の君と甘い文化祭*



週末が明けて月曜日になった。




「んしょっと・・・」




あたしは先生に頼まれた機材を片付けていた。




「初ちゃん手伝おっか?」




顔を上げるとクラスの男子が立っていた。




「あっ、でもいいよ!あたしが頼まれただけだし・・・」




「そんないいよ。初ちゃん女の子なんだからさ」



そう言いながら機材を運んでくれる男の子。




不覚にもドキッてしちゃった。




いけないいけない・・・。




あたしは残ってる小さい機材を持ってその子の後を追いかけた。




それを竜くんが見ているとも知らずに・・・。
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