*生徒会の君と甘い文化祭*
第7章
過去の恋を忘れた瞬間
初サイド
「・・・悠斗?」
あたしが名前を呼んでも振り向かない悠斗。
あたしのことをただ優しく抱きしめてくれてる。
どうしたんだろ・・・。
惨めなあたしに同情してくれてるのかな?
「・・・泣けよ」
「ぇっ・・・?」
「辛いんだろ?無理して笑うなよ。初の苦しみは分かってやれないけどせめて辛いときくらい俺のこと頼れよ」
「・・・っ・・うっ・・ひっく」
悠斗の言葉であたしの涙腺が崩壊していく。
辛かった・・・苦しかった・・。