優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
RRRRRRR……。
3コール目に
「…もしもし?」
電話の向こうから大好きな優雅さんの
艶を含ませた声が聞こえた。
「あっ、あの、こんばんは!!
ま、舞花ですけど…あ、あの優雅さん。
今…電話しても…大丈夫ですか?」
緊張で言葉が詰まる私に
「……うん?
ああ…俺はもう帰ってるから…いいぜ。
舞花もお疲れ。」
会社では怖い優雅さんの
私だけに話してくれる優しい声に
私の胸がキュンとなる。
「…おい、舞花?
黙るなよ…どうかしたか?」
つい黙ってしまった私に
優雅さんの心配気な声がした。
「…えっ、あっ、いや、大丈夫です。
ごめんなさい。
あの、今日は優雅さんにお話があって。
来週会えた時でもいい話ですが
やっぱり今話したくなっちゃって…。」
「ククッ…舞花らしいな。
今でも、いつだろうと俺は別にいいぜ。
話の内容は何だ?言ってみろよ。」
私のお願いに
優雅さんはククッと笑いながらも
話を聞いてくれる事になった。