優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
「…優雅さん…もういいです。」
気づいたら私はそう口走っていた。
「はっ?舞花!?
何がもういいんだ?もしもし?」
私の言葉に優雅さんが反応する。
それに応えるように
私はポツリポツリと想いを口にした。
「私ね…優雅さんの傍にもっといたかった。
遠距離を承知で付き合っていても
やっぱり寂しかった。」
「……あぁ。」
「いつも玲花さんと親しく話してる
優雅さん見ていたら、私は彼女なのに
近くにいても遠過ぎて
嫉妬で辛くなって、苦しくて
どうしたら満たされるんだろう?
どうしたら傍にいられるんだろう?って
そんな事ばかり考えてしまってた。」
瞳から抑えていた涙が溢れる。
「玲花さんじゃなくて私だけを見て欲しい。
と、何度もそう思って、悩み悩んだ末に
公私混同を承知の上で
転属異動願を提出しようって…。
これに縋るしか
私は優雅さんの傍にいられないと思ったから。
でも…。」
これ以上言ってしまったら
ダメだとわかっていながらも
もう私は止まらなかった。