優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
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「…ヨシッ、篠村お疲れ!!
俺はこの後、宮脇部長達と食事に行くけど
お前はもう直帰でいいぞ。」
今日の打ち合わせに同行して頂いた
濱本(はまもと)チームリーダーから
GOサインが出て私はホッとした。
「…では、お先に帰らせて頂きます。」
バッグを出そうとした時
「…なあ、篠村。週末きちんと休めよ。
今日の篠村…いつもと様子違ってたからな。」
濱本チームリーダーが私に意味深な事を言った。
「……!!」
何?どうして?わかってしまったの?
「……。」
口ごもって黙ってしまった私に
「…今日のお前は何だか無理に自分を作って
無理に笑って没頭してるように見えた。
目も充血してる。
化粧で隠してても
若干瞼が腫れてるのもわかったぞ。」
「………。」
「あっ、変な意味ではないからな。
俺も高校生の娘がいるし
デリケートな年頃だから何となくわかる。」
と苦笑いを浮かべながら
「何があったかは知らないがサッサと帰れ!!」
そう言って濱本チームリーダーは手をヒラヒラさせる。
「……はい。」
私は濱本チームリーダーに深々とお辞儀をして
他の社員の方々に挨拶をするとオフィスを出た。