優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
そんな時優雅さんと瞳が合った。
「…うん?どうかしたか?寒いか?」
心配そうに見下ろす優雅さんのその瞳に
私が映った。
ドキッと恥ずかしくて瞳をやや逸らしながら
「…何でもないです。」
そう呟いた時
優雅さんは私の肩をそっと引き寄せた。
私は優雅さんの腕の中で
ギュッと抱き締められた。
「…優雅さん?」
抱き締められて驚く私に
「…舞花、そろそろ本題に移るよ。
聞かせてくれ。
なぜ昨日の電話で
『野田』の名前が出てきたんだ?」
「…そ、それは.。」
言ってもいいのかな?
でも、優雅さんの返答が怖くて
黙ってしまった私に
「…舞花、怒らないからちゃんと答えてくれ。
俺もちゃんと答えるから。
昨夜の電話の後から
舞花に無視されて…初めてかなりこたえた。」
はぁ…っと息を一つ吐いた優雅さんが
私を抱き締めながらポツリポツリと口を開いた。