優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
「こんな気持ちになったのは
多分初めてかもしれない。
舞花の優しさに甘え過ぎていた。
本当は遠距離を承知していても
実は凄く寂しかったじゃないのか?」
「……….….。」
うん、寂しかったよ…凄く凄く。
承知していたけど、寂しかったよ。
「…俺は両親の離婚を経験しているから
恋愛しなくても生きていけると思うほど
本当は面倒だった。
でも舞花の真っ直ぐな気持ちに出会って
付き合っていくうちに
大事にしたいと凄く思った。
舞花が寂しいと思う気持ちも
俺なりにわかっていたつもりだった。
でも、知らず知らずのうちに
舞花を不安にさせてたみたいだな。
忙しさにかまけ、配慮が足りなくて悪かった。
今まで不安にさせて
泣かせてしまって悪かった。
だから、ちゃんと話してくれないか?」
そう優雅さんが言い終わると同時に
私の涙腺は再び崩壊した。
優雅さんに抱き締められたまま
私は嗚咽を漏らしながら泣いた。