優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
優雅さんの住む高級マンションのリビングに比べたら

格段に狭い私のアパートのリビングでは

優雅さんが2人掛けのソファーに座って

誰かと電話をしている姿をすぐに捉える事が出来る。


今の優雅さんの視界には私が映っていないからか

電話の相手との会話を続けている。

誰なんだろう?

優雅さんが敬語で話しているから

目上の人には間違いないんだろうけど

何だか嬉しそうに話してる。

私と話してる時より表情が柔らかく見えるのは気のせい?

優雅さんをこんなに笑顔で会話させる事が出来る人は

一体誰なんだろう?

私の知ってる人?知らない人?

何だか嫉妬してしまいそうな

そんな気分に包まれてしまう。

その時だった。

内容はわからないけれど

楽しそうに話す優雅さんの口から

信じられない言葉が放たれたのを聞き逃さなかった。

「………ええ…そうなんですか?来週にですか?
…あっ、いえ、俺はそれは初めて聞きました。
そうなんですかぁ…へぇー。
いえ、昨日玲花ちゃんから別件で電話ありましたけど
本人からそこまでは聞いてなかったですよ。」

……………!?

私は一瞬耳を疑った。
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