優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
しかし、俯いた私の頭上から降ってきたのは

「………はっ!?何だよそれ…。
そもそも俺は…アイツと付き合った事もないし
これからだってない…絶対にありえない!!」

想像と違う意外な言葉だった。

「…………えっ!?」

私は慌てて顔を上げた。

「…何が“えっ!?”だ?
舞花…お前は馬鹿か。何言ってるんだ?
俺がアイツの元へ行く?アイツとヨリを戻す?
ワケのわからない事を言うな!」
冗談じゃない!!勝手にくっつけるな!!
まさか…舞花、お前は…
俺がアイツと付き合ってたとずっと思ってたのか?」

そう言って優雅さんは

眉間に皺を寄せるように私をジッと睨んだ。

明らかに怒ってるだろう優雅さん。

でも私は正直に頷くしかなかった。

「……はい、思ってました。」


だって、ずっと前から社内で噂があった。

いつ見ても2人はとても仲良さそうだと思っていた。


すると優雅さんは私の両手を握ったまま

「…舞花…良く聞け!
俺の彼女は、俺が好きなのは舞花だけだ。
アイツ…野田玲花とは交際の事実は絶対にない!!
勿論過去にもないし、今後も絶対にありえない!!
俺と野田玲花は……従兄妹(いとこ)なんだよ!!」

と、衝撃の真実を口にした。
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