優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
「……じゃあ、今の電話の相手は?
優雅さんが“玲花ちゃん”て言ってた…。
“昨日電話した”とか…話してた。」

たった今

優雅さんと玲花さんが従兄妹関係だったとわかっても

電話の相手に“玲花ちゃん”と呼んでいた事や

その会話の中で

優雅さんは昨日玲花さんと電話していた事実を知った。

昨日私が啖呵を切った前後に

優雅さんと玲花さんは電話をしていた。


従兄妹なら2人は仲がいいのは当たり前。

でも何だか心の中は

上手く言葉に出来ない引っ掛かりを感じてしまう。


「…今の電話はアイツの母親からだよ。
昔から俺を心配してくれて
たまにだけど電話くれるんだよ。
…呼び名の事は、小さい頃からそう呼んでいただけで
アイツと俺は従兄妹だから
別にやましい事は何もないから安心しろ。」

と、優雅さんは私の手を握り返した。

しかしその瞬間

心の中で引っ掛かりすぎていた

私の隠れていたモノがわき出てしまった。

「…従兄妹と今初めてわかったけど
私はずっと…2人が羨ましかった。
まだお付き合いしてなかった頃から
社内で2人が仲良さそうなのを見てから…。」

「…舞花?どうしたんだ?」

優雅さんが驚いたような表情で私を見た。
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