優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
わき出てくる想いは止まらない。

「…私は優雅さんを諦めきれなくて
振り向いて貰えるように何倍も努力して努力して、やっと優雅さんに認めて貰えて
好きになって貰えたのに
いつから玲花さんは何がきっかけで
優雅さんと親しく話せるようになったんだろうって思うと
私の知らない優雅さんを玲花さんはもっと知ってるようで
憎まれ口叩き合っているのを見ていると複雑だった。」

「……何度も言うが、俺とアイツは
子どもの頃からの付き合いだったからな。
確かにアイツは話しやすいけど
社内ではそんなに
特別に親しくしていたつもりなかったけどな。」

優雅さんは改めて誤解だと否定する。

「それに私、この前…。
玲花さんが企画開発の子に呼び止められて
私が優雅さん呼びに行って
優雅さんが血相変えて玲花さんを探しに行ったでしょ?
あの時、泣いていた玲花さんが遠くから見えて
慰めていた優雅さんの玲花さんを見つめる目が
とても優しそうだった…。
その時私は…。
優雅さんと玲花さんが昔付き合ってたんじゃないかって
事業所内で流れていた噂が本当じゃないかと思えた。
………ううっ。」

とうとう堪えきれずに私の目から涙が溢れ出した。
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