優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
**…No.1
花が憧れる男性
***
「舞花ちゃん。
良かったら、今日は一緒に社食どう?」
本社、広報宣伝課の
野田玲花(のだ れいか)さんから
声をかけられた。
「はい!先輩、行きます!!
よろしくお願いします!!」
私は目の前の資料をケースに入れると
財布を持って
勢い良く立ち上がって頭を下げた。
「もう…。舞花ちゃんてば。
先輩はやめてって言ったじゃない。
“玲花”でいいから…そう読んでよ。」
野田さんは苦笑いをしながら
私の肩を優しくポンポンとした。
「…はい。
じゃあ、“玲花さん”でいいですか?」
私が恐る恐る聞くと
「うん、うん。それでいいよ。
じゃあ、行こっか?お腹空いたね。」
ニッコリ頷いた玲花さんは
私を社員食堂まで
誘導するように一緒に行ってくれた。