優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
「…ああ、俺も凄く会いたかった…。
社食で食べてる顔が可愛かったから
我慢出来なくて呼び出した。
好きだ…舞花。」
その人は私の耳元で愛を囁くと
今度はさらに深く私の唇を塞いだ。
こんなキスをされてしまったら
玲花さんとの会話も
玲花さんに抱いた醜い嫉妬なんて
一気に溶かされてしまうほど
大好きな人の匂いと
腕の中に包まれながら
『会いたかった』とか
『好きだ』と囁かれて
大好きな人から与えられる深く甘いキス。
この人の香水の匂いが
私のスーツについてしまうかもしれない。
いや…もうついているかな。
後で玲花さんから
何かツッコミが入るかもしれない。
…でも、今は離れたくない。
折角、一ヶ月振りに会えたのだから…。
『赤羽優雅主任』…この人に。
入社以来私がずっと憧れを抱き続けた
心が折れかけたけど片想いし続けた
私の職場の元先輩であり指導係であり
今は本社企画開発課の主任であるけれど
……私が心から愛してやまない
最愛の恋人でもある。