優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)

『赤羽さんが指導係で平気なの?』

『あんなに怖そうな人だけど
怒られてないの?』

『篠村さんなら広報課じゃなくて
総務課の方があってんじゃねーの?
夏の社員面談の時に広報課長に
直談判すれば?
総務課で辞める人いるじゃん。』


事業所配属になった同期の子達が

私を心配してくれているみたいだけど

「…ううん。
折角配属されたんだから
私は広報課で頑張るよ。
赤羽さんは頭が良いから
仕事には厳しい人だけど
広報課の未来を思っての事だし
私だって、今逃げたら
今まで頑張ってきた事が水の泡だし
真面目にベストを尽くしてみたいから

…今はとにかく頑張るよ!!」

私はそう言ってグッと拳を握って

『頑張る』のアピールをすると

周囲はポカンとしながら

『篠村さん…変わったね。
何だか強くなったね。』

と意外そうな表情で

私を見るようになった。





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