優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)

赤羽さんは送別会を辞退した為

もう伝える機会がそう簡単になく

意を決した私は

赤羽さんの東京勤務最終2日前に

異動に向けてラストスパート中の

赤羽さんに適当な理由を言って

頼み込んで何とか時間を貰い

普段使用頻度があまりない資料室へ

本人を呼び出してとうとう告白した。


「………。」

緊張で声が上ずる私の告白に

一瞬だけピクリと肩が動いた以外

赤羽さんはずっと無表情のまま

私の話を聞いてくれていた。


……答えなんてわかってる。


以前、先輩が言ってた事があった。


赤羽さんに告白した人が

人間性を否定されるくらいけなされたり

『…余計な事を考える暇があれば
仕事をしろ。
ちなみに、無駄な事考えるほど
仕事に大層な余裕あるのだと
お前の上司に伝えておく。』

と、返された人がいた事も…。











< 33 / 142 >

この作品をシェア

pagetop