優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)

***


「…良かったら僕と
お付き合いして貰えないかな?
実は、入社式の時から
篠村さんの事が気になってて
……ずっと好きだったんだ。」


入社2年目に入り

22歳になったばかりの私は

突然ある男性から交際を申し込まれた。


その男性とは

私と同期入社で

東京事業所営業課に勤める

石田洋晃(いしだ ひろあき)さんだった。


石田さんは高校卒業後に

一度は就職したものの

翌年、私立の4年生大学に入学して

学生生活を送って勉強をやり直し

再び就職活動をして

昨年、私と同じ

M製薬東京事業所に赴任となり

営業課に配属されたと言う

異色の経歴で有名な人だった。


爽やかで真面目そうな眼鏡男子で

性格と業務態度も良好な為に

女性は勿論

男性からも好かれるような人だった。


そんな石田さんにまさか私が

入社以来想われ続けていたなんて

全く気づかず、思いもよらなかった。

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