優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
俯く私に聖ちゃんが口を開いた。
「…ねえ…キツイ言い方になるけどさ
もし、このまま進展ないなら
舞ちゃんは赤羽さんじゃなくて
石田さんとか別の男性に
向き合った方が私はいいと思う。」
「…聖ちゃん?」
「…今の状態のままじゃ、何だか
舞ちゃんの空回りに見えて切ないよ。
それに、石田さんなら
いつも近くにいてくれる。
遠くて、性格もわかりにくい
赤羽さんよりは
優しくて、真っ直ぐな石田さんの方が
舞ちゃんに似合ってると思うけどな。」
そう言って聖ちゃんは
また一口紅茶を口にした。
聖ちゃんの言う事は間違いじゃない。
私は空回りかもしれない…。
赤羽さんが私を
好きになってくれない限り
ズルズル続くだけの辛い日々を
聖ちゃんは心配してくれている。
ああ……。
私は友人にまでこうして
心配をかけてしまっている。
「…聖ちゃん…ごめん。
心配してくれてありがとう。
でも…私は…。」
そう言いかけると
聖ちゃんが首を横に振った。