優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
「…美味しい!!見た目も綺麗!!」
女将さんこと、武内課長代理の叔母さんが
コースで運んで来られたお料理は
全てが彩り鮮やかで美味しかった。
「…食べるの勿体無いくらい綺麗。
写真撮っとこうっと。」
そう言って
料理をケータイカメラで撮影すると
普段ニコリともしない赤羽さんが
口角をあげてくれた。
その表情を思わず
ケータイカメラで撮りたかったくらい
貴重でドキドキした。
勿論、赤羽さんと会話もたくさんした。
他愛ない話ばかりでも
今日が最後になるかもしれないから
たくさん話しておきたかった。
「…美味しかったです、お腹いっぱいです。」
コースのデザートまで綺麗に完食して
一緒に出された紅茶を飲んでいた時
…そろそろかな。
グッと気合いを入れた私は
「…あの…赤羽さん。」
見計らったように口を開いた。