優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
「…何だ?急にかしこまったような顔をして。」
赤羽さんは紅茶を飲む手を止めると
カップを置いて私を見てくれた。
…とうとうこの日がきてしまった。
緊張を抑えるように軽く深呼吸した。
「…昨年…赤羽さんが異動する前に
私が告白した事…覚えてますか?」
そう口にした私に
「…覚えてるけど…それがどうした?」
赤羽さんは眉を潜めた。
私はスーツのスカートをギュッと握った。
「…赤羽さんにわざと酷い事を言われて断られたのに私は傷つくどころか
なおさら諦められなくて
『付き合ってとは言わない。』とか
『お友達からお願いします。』とか
あの時は言いましたけど…。
私…やっぱり今も赤羽さんが好きです。
どうしても…諦められないんです。
お友達じゃなくて
赤羽さんとお付き合いしたいです。」
私の告白に
赤羽さんが目を見開いた。