優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
「………うぅっ…嬉しい…です。」
私は優雅さんのシャツをギュッと握り
「…私を…彼女にして…下さい。」
と、喜びの涙で溢れる顔を埋めた。
赤羽さん…優雅さんは
『…もう泣かなくていい。』
そう言いながら私を抱き締めて優しく頭を撫でてくれた。
しばらくの間
私は優雅さんの腕の中で涙が落ち着くまでずっと泣いた。
私はこの日実家へは帰らなかった。
『…泊まれるだけここに泊まれ。
俺はイキナリなんて
非常識な事はしたくない…。
別に何もしないから
せめて…抱き締めて眠りたい。
……抱き締めさせてくれ。
だから、舞花も俺にくっついとけ。』
そう言って貰えた私は
その日の夜は優雅さんのベッドで
腕枕に抱き締められながら眠った。
大好きな人の温もりと香りに包まれて
心臓が飛び出そうなほど
ドキドキしたけど嬉しかった。
今までの片想いが報われたように
「…好きだ。」と囁きながら
優雅さんは私の唇、頬、額、瞼と
くすぐったいぐらい
たくさんのキスをしてくれた。