優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
夢にまで見た
赤羽優雅の彼女になってはや1年。
相変わらず遠距離だから
すれ違いはありながらも
部下から恋人に昇格出来た喜びと
『好きだ』と言って貰えて
振り向いて貰えた喜びが溢れ
お互いに会いに行ったり来たりしながら
私達は秘密の恋愛を続けていた。
でも私には
……ずっと気になっていた事がある。
……優雅さんと玲花さんの事だった。
2人の関係は一体何なのか?って事を…。
以前、東京事業所でも
噂があったのを聞いた事があった。
2人は昔付き合っていたらしいって…。
確かに、普段から仲が良さそうな2人。
会話を聞いているとわかる。
誰も寄せ付けないと言わんばかりの
鋭い目つきの優雅さん…赤羽主任に
明るく憎まれ口を叩く玲花さん。
私は彼女になっても
玲花さんのように優雅さんに対して
あんな口調は出来ない。
あんなに冗談は言えない。
「…ねえ、優雅さん…あのね。」
恐る恐る聞こうかと思っても
やっぱり聞けずに私は話を変えてしまい
また一人でモヤモヤしていた。