優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
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毎月定例の意見交換会の為に
担当の私は本社へ出張に行く。
前日からこの日が嬉しくて仕方ない。
出張の日は
イコール優雅さんに会える日…。
しかも今日は一泊だから
夜は優雅さんのマンションに
泊まる事になっている。
企画開発課の主任になった優雅さんは
毎日多忙を極めていて
出張の私の方が当然帰りが早いから
少しでもゆっくり過ごしたくて
優雅さんのマンション近くの
スーパーで買い物して
夕食を作る事が増えてきた。
一緒に食卓を囲む時間が好き。
何だか一緒に暮らしているみたいで
ドキドキするけど
「コレ美味いな。」
「舞花、料理上手なんだな。」
鋭い目が穏やかで
柔らかい表情になるその顔が
普段からの優雅さんからは
想像出来ないほどレアな瞬間を
見れて幸せに感じる。
もっと傍にいられたらいいのに…。
彼女なのに、毎月会えるのに
心が遠く感じてしまう
どうにも出来ないこの距離が
たまらなく寂しい。