優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
私達が昼食を摂っている時に
優雅さんも社食にいた。
あの人の香りはすぐわかる。
社食へ近づくにつれ
パラパラと他の人達が出てくる中で
案の定……あの人がいた。
いつもは
武内課長代理と一緒が多いのに
今日は高崎課長代理と一緒に
社食からちょうど出て来て
私に気づかず会話をしながら
廊下の角を曲がろうとしていた。
エレベーターに乗られたらまずい!!
要件が言えなくなる。
私は急いで2人に駆け寄り
「…あの、優……赤羽主任!!」
と、優雅さんの腕を掴んで引き止めた。
その瞬間
「………!?」
優雅さんはいきなり掴まれた事に
一瞬ビクッと肩を震わせた。
そして何事かとジロッとこっちを見た。
普通の人ならここでビビるだろうけど
優雅さんの免疫がある私は
少々の睨みには慣れている。
優雅さんはすぐに私とわかると
「…あっ、ま…篠村か?
どうしたんだ?久しぶりだな。」
睨みつけていた表情を切り替えて
高崎課長代理に気づかれないように
冷静に振舞った。