優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)


「赤羽主任、あ…あのっ。
玲花さんが…玲花さんが!!」

私は要件を伝える為に口を開いた。

「…あ?野田?どうかしたか?
篠村、落ちついて話せ…。」

私が慌てているように見えた

優雅さんは私に落ち着くように諭した。


「…あっ、すいません。」

私は一呼吸おいて再び口を開いた。


「…企画開発課の女の子が
玲花さんに話があるって呼び止めて…。
それであの…玲花さんが一緒に…。」

すると優雅さんは

「…企画開発課の女?
おい、そいつ誰だ!?」

と、私から

女の子の名前を聞き出そうとした。


「……!!」

優雅さんの声に若干の変化を感じた私は

一瞬ビクッとした。


「…あの…ごめんなさい。
名前がわからないです…。
でも…私よりも後入社な事だけは確かで
…仕事関連の話じゃないと思います。」

そう言った時

「………クソッ!!あの女だな。」

顔つきが段々険しくなった優雅さんは

高崎課長代理に軽く一礼すると

「………行って見てくる。
篠村、わざわざサンキュ。」

優雅さんは低い声で呟くように言うと

その場を駆け出した。










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