優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
何だろう……私の中で胸騒ぎを感じる。
玲花さんの名前を聞いて
優雅さんの顔つきが険しくなって
駆け出して行った事が…。
まるで大事な人を助けに行くような…。
暫く佇んでいた私に
「…篠村さん?行かないの?
気になるんでしょ?」
高崎課長代理が何かを察して
意味あり気に口角をあげた。
「…あっ、すいません。
あの……行って来ます。」
我に帰った私は慌てて一礼した後
優雅さんと玲花さんを探しに行った。
そう遠くには行ってないはず…。
あちらこちらをキョロキョロしながら
私は2人を探していると
向こうから誰かが慌てて走って来た。
遠目からでもわかる…あの女の子だった。
女の子は怯えたような表情だったから
きっと優雅さんは
玲花さんと女の子を見つけて
女の子は優雅さんに叱られたんだ。
多分きっとそうだ…良かった。
でも…本当に何だろう。
今私の中には良かったと思うよりも
別の不安が漂い始めていた。
2人がこの近くにいるのは間違いない。
確信した私は更に真っ直ぐ進んだ。